こんにちは、早いですね、もう9月。何かあせってしまいます。
好きな映画は?とよく聞かれることがりますが、東ヨーロッパ、北ヨーロッパの無声映画、
たとえば、ドイツ、スウェーデン、デンマークなどのサイレント映画に強く惹きつけられます。
先日も学士会館でドイツ映画『ドクトル・マブゼ』第二部の弁士をつとめました。
厳しく人間を見つめる視点が、なぜか東欧、北欧の映画には多いような気がします…。
風土も、北国に憧れが…。
日本では北海道がいいですね。
9月1日に帯広から車で30分位の中札内村によんで頂き村の60周年記念上映会で弁士をつとめさせていただきましたが、光、大地、風… が違うんですね。
すっかりファンになってしまいました。
2回公演でしたが、2回ともいらして下さった女性の方もいらして感激でした!
北欧ではヴィクトル・シェーストレム監督が好きです。ベルイマン監督の『野いちご』で俳優としてのシューストルムをはじめてみたときに、内面の表現に長けた人だなと思いました。
無声映画時代から母国スウェーデンとアメリカで佳作を撮っていました。
10月20日に、神田・錦町で、弁士35周年の上映会とパーティーをさせていただきますが、1部の上映会ではシェーストレム監督の『真紅の文字』を語らせていただきます。
リリアン・ギッシュの美しさと演技が光る、サイレント末期の名作で、相手役はスウェーデンの俳優ラース・ハンソン。
同じくギッシュとハンソン主演の「風」と共に、シェーストレム監督のハリウッド時代における代表作といわれている作品です。
楽団カラード・モノトーンの皆さんと一緒に、深い内容を持ったこの映画にどう取り組むか、これから台本製作にとりかかるところです。
『真紅の文字』と共に、是非皆様に見ていただきたいのが、NPO法人映画保存協会で復元された貴重な喜劇
『モダン怪談100,000,000円』です。
シュールな作品で、監督斎藤寅次郎のギャグ感覚が素晴らしいですよ。
溝口健二監督の『東京行進曲』(縮刷版)もお送りいたしますので10月20日の上映会は三本立て!
となります。PM2:00から上映会、PM5:00からパーティですので、どうぞ皆様お越しくださいませ。
9月16日(日) 9月29日(土)の新文芸座にも出演いたします。
9月29日(土)は柳下美恵さんと共演で『裁かるゝジャンヌ』の弁士をつとめさせていただきます。
どうぞ宜しくお願い致します。
10月7日(水)には山形国際ドキュメンタリー映画祭に出演いたします。